Rustゲームサーバーはデフォルトの状態でも十分にエンジョイできますが、よりオリジナリティあふれるサーバーを追求する場合、プラグインの導入は欠かせません。今回は、LinuxGSMを経由してRustゲームサーバーにプラグインを導入する方法を紹介します。
もくじ
Oxideを導入する
Rustゲームサーバーにプラグインを導入するには、「Oxide」Modのインストールが必要です。以前の記事通り、LinuxGSMを経由してRustゲームサーバーを構築した場合は、「Oxide」のインストールは非常に簡単です。
まずはSSHで接続し、ユーザー「rustserver」でログインします。
ssh ubuntu@{サーバーのIPアドレス}
su rustserver
次に、ホームディレクトリで以下のコマンドを実行します。
./rustserver mods-install
その後、「Enter an addon/mod to install (or exit to abort):」と表示されたら、「rustoxide」と入力します。これで「Oxide」のインストールは完了です。簡単でしょう?
なお、「Oxide」はRust本体のアップデートのタイミング(毎月第一金曜日の早朝)でアップデートしますので、そのタイミングに合わせて以下のコマンドでアップデートしましょう。
./rustserver mods-update
参考:Rustゲームサーバー自体のアップデート
./rustserver force-update
uModからプラグインを導入する
Rustゲームサーバーのプラグインは、プラグインプラットフォームの「uMod」から検索・ダウンロードすることができます。以下のページは「uMod」のRust向けプラグイン一覧ページです。ここから目当てのプラグインを探し出すのが良いでしょう。
資源量を調整できる「Gather Manager」を導入する
プラグイン導入の一例として、サーバーの資源量を調整できる「Gather Manager」の導入方法を紹介します。このプラグインを導入すると、採取できる資源の量を細かく調整できます。例えば木や石の採掘量を2倍に、箱やドラム缶から出る資源を3倍にするなど、生活しやすいイージーモードに設定することも、逆に資源量を制限して極悪なハードコア設定にすることも可能です。
導入するにはまず、uModの「Gather Manager」ページにアクセスします。
ページ右上にあるダウンロードボタンから、クリップボードのアイコンをクリックしてプラグイン(ダウンロード)ファイルのURLをコピーしてメモしておきます。
次にSSHで接続し、ユーザー「rustserver」でログインします。
ssh ubuntu@{サーバーのIPアドレス}
su rustserver
プラグインをインストールするためのディレクトリに移動します。
cd ~/serverfiles/oxide/plugins
wgetで先ほどメモしたプラグインファイルのURLからダウンロードします。
wget https://umod.org/plugins/GatherManager.cs
ダウンロードが完了してプラグインファイルが設置されれば、Rustゲームサーバー側が自動で感知してプラグインを読み込みます。基本的にプラグインの導入時はサーバーを再起動するなどする必要はありません。(ただしプラグインによります)
プラグインの削除は、設置したプラグインファイルを削除するだけです。
rm ~/serverfiles/oxide/plugins/GatherManager.cs
「Gather Manager」で資源量を管理する方法は、RCONコンソールからコマンドを送信する方法と、プラグインの設定ファイルを編集する2通りの方法があります。せっかくSSHで接続しているので、今回は設定ファイルを編集します。
プラグインの設定ファイルは以下のディレクトリに格納されています。
- ~/serverfiles/oxide/config/
「Gather Manager」の設定ファイルは以下のパスにあります。
- ~/serverfiles/oxide/config/GatherManager.json
これを編集していきましょう。
vim ~/serverfiles/oxide/config/GatherManager.json
設定ファイルを開くと多数の設定項目が並んでいますが、資源量を変更するには以下のパラメーターを変更します。
//採掘して得られる資源量
"GatherResourceModifiers": {
"*": 1.0
}
//拾える資源量(地面に落ちている石など)
"PickupResourceModifiers": {
"*": 1.0
}
//採石場から得られる資源量
"QuarryResourceModifiers": {
"*": 1.0
}
//箱などから得られる資源量
"SurveyResourceModifiers": {
"*": 1.0
}
各パラメーターの値 “1.0” が資源量を表します。現在はデフォルトの1.0(倍)が設定されています。ここを2.0にすると2倍に、0.5にすると半分になります。
数値を変更したらファイルを保存し、今度はRCONコンソールからプラグインの再読み込みを行います。
oxide.reload GatherManager
プラグインの名前を毎回入力するのが手間であれば、全てのプラグインを一括で再読み込みすることもできます。導入しているプラグインによりますが、大抵これで問題ありません。
oxide.reload all
以上が「Gather Manager」の導入方法です。他のプラグインも概ねこのような手順でインストールや設定変更が可能です。
おすすめのプラグイン
冒頭でも述べましたが、Rustのプラグインは1000個以上公開されており、見つけ出すだけでも一苦労です。そこで、個人的に「これは役立つ!」と感じたおすすめのプラグインをいくつか紹介します。
Death Notes by Mevent
https://umod.org/plugins/death-notes
プレイヤー死亡時に、「キルしたプレイヤー」「キルされたプレイヤー」「キル方法」をチャット欄やログに表示します。PvP推しのサーバー向けでしょうか。また動物やNPCにキルされた場合も表示されますが、この部分は設定ファイルで調整可能です。
Zone Manager by k1lly0u
https://umod.org/plugins/zone-manager
特定のゾーン(範囲)を設定し、ゾーンごとに細かく挙動を設定することができます。例えば、ダメージが発生しないPvEエリアを作成したり、建築禁止エリアを設定したりなど、可能性は広範にわたります。イベントを企画する際には必須のプラグインとなります。
Time Of Day by misticos
https://umod.org/plugins/time-of-day
昼夜の時間割を設定することができます。設定ファイルを変更することで、例えば昼間を2時間、夜を30分などに設定することが可能です。バニラの設定では夜が少し長く感じるため、日中を長くすることでより遊びやすいサーバーを作ることができます。
Whitelist by MrBlue
https://umod.org/plugins/whitelist
このプラグインは、特定のユーザーのみがサーバーにログインできるようにします。パスワードによるログインを可能にするプラグインは数多くありますが、このプラグインではホワイトリスト形式で管理が可能なため、一度登録してしまえば毎回のパスワード入力が不要となります。
導入の敷居は低い!プラグインを厳選して個性的なサーバーを構築しよう!
Rustのゲームサーバー向けのプラグインは、単純なものから非常に複雑で強力なものまで、1000以上が公開されており、日々新しいプラグインが公開され、アップデートされ続けています。これらのプラグインはuModサイトから検索して目当てのプラグインを探すことができます。これらを利用してサーバーを強化しない理由はありません!
ぜひ様々なプラグインを導入して、あなただけのRustゲームサーバーを構築してみてください。